2014年7月25日

里美ビルは鳥たちの巣立ちのセンター

~みんな、たくましくなって帰ってこいよ~!

南部ライフサポートセンターの入っている富岡町玉塚の里美ビル。
ここは知る人ぞ知る、知る鳥ぞ知る、伝説の巣立ちの森、いや巣立ちのビル・・・、
いやいや、巣立ちのセンターなのです。
今年もセキレイ、山鳩、そしてツバメたちが巣立っていきました。
鳥たちはむきだしになった鉄骨やパイプの隙間などに上手に巣を作っています。
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      セキレイは二羽の雛を育てていました。せっせと食べ物を運びます。
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<セキレイ君がヨチヨチと巣立ちのごあいさつに来てくれました>
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ある日、一羽のセキレイの少年(?)が巣立っていく前に事務所の中に入ってきて、かわいくあいさつをしてくれました。
「それではそろそろ セキ(シツ)レイしまあす!」。
「大きくなってまた帰ってこいよ!」

一方ツバメさんは例によって最初から最後まで大変にぎやかで、
われ先に食べ物をもらおうと大きな口を あけてピイピイピイピイ、と騒がしいこと。
その成長ぶりが目に見えて早いので、職員たちは朝昼夕と毎日眺めていました。
最初の親子が去って行ったと思ったら、すぐに新しい親が来て同じ巣を使って雛を育てていました。

山鳩の二羽の育児は最後までとっても静かで、夫婦が交代で温めたり、食べ物を運んで来たりするのですが、
それはそれはとても静かで、子どもたちの声はとうとう聴いたことがありませんでした。
静かなままいつの間にか 巣立っていきました。とっても穏やかな親子でした。

里美ビルは野生の鳥たちの、安心な育児と巣立ちのための不思議な不思議な聖地なのです。
ビルオーナーの里美さんに伺うと、 もうずいぶん前から毎年巣をつくりに来ているそうで、
「珍しいですね、やさしい人間のそばで育てた方が、天敵も近づけないし絶対安全だと思っているんでしょう」
とのこと。 私たちも鳥たちにあやかって、
「センターに相談に来た方たちがここから大きく羽ばたいてもらえたらいいな」
と話しています。

優しい人、まじめな人が生きにくい、こんな不条理で厳しい世の中ですが、
私たちは真摯な姿勢で色々なご相談にのらせていただき、 少しでもお役に立ちたいという思いを強くしました。
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