2019年2月8日

プルタブ活動が車椅子の実を結びました

3つの夢がホットに実を結んだ奇縁、プルタブ3兄弟物語
   ~みなさん、環公防さん、ありがとう~

南部ライフサポートセンターが仲間の皆さんの協力を得て長年続けてきたプルタブ活動。
でもここ数年は集まる数がすっかり少なくなってしまって、車椅子にかえるには800㎏という気の遠くなるような量が必要という現実の前で、車椅子として実を結ばせるには、このままでは20年以上かかるという計算になるとわかって、意気消沈しそうになりました。

このため、昨年の幹事会で、県内で同じようにプルタブを集めている団体と合流することによって結果を早められないか、という提案をして皆さんのご了解をいただきました。
そこで、プルタブを集約してくれている環公害防止連絡協議会(かんこうぼう)さんに相談したところ、800㎏に比較的近い「土成小学校」を紹介してくれて、さっそく合算しましょう、となったわけでした。ところが話はそれだけにとどまらずそのことが意外な展開を招きました。

折しも、環公防にはもう一つ、奈良県の方から同じような問い合わせがあって、この方は何と個人でコツコツと345キロも貯めておられて、その方が亡くなられたために、ご家族から、その活用の仕方についてご相談があったのでした。345㎏、南部ライフ75㎏、土成小、380㎏。合計800㎏。

さてここからが、目の前で3つの夢がクロスしたことを確認した環公防の中下さんの出番となります。

「そうだ、この3つの意志をガッチリつなげよう」中下さんの瞬時のヒラメキが、まさにこのたびの奇縁を必然として結び付け、南部ライフ、土成小、奈良の方、という3つ夢を一つにつなげて「車椅子」という果実を結ばせてくれたのでありました。

土成小学校からは、「本日、環公害防止連絡協議会様より新品の車椅子が贈られてきました。現在,本校には車椅子で通う児童もおり、大変ありがたく思っています。南部ライフサポートセンター様には心よりお礼申し上げます」とのお礼の言葉が寄せられました。

 

土成小学校様。奈良の匿名様。

こちらこそお礼を申し上げます。このままでは何十年もかかってしまう活動が一瞬にして実を結び、今までコツコツと貯めては持ってきてくれた仲間の皆さんに素晴らしい報告ができましたことは、本当に夢のような喜びです。ほんの75㎏ではありますが、長い時間と熱い心がたっぷりこもったプルタブでした。実を結べてこんなにうれしく、誇らしいことはありません。本当にありがとうございました。

南部ライフサポートセンターはこれからもプルタブ活動を皆さんと一緒に続けていきたいと思います。でもあせらずコツコツと続けていきましょう。


  四国電力労組阿南火力支部・村上さん         いただいたプルタブ

先日もさっそくたくさんのプルタブを四国電力の皆さんからいただきました。
ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところでアルミ缶のプルタブが、外れて散らからないという安全な仕組みに改良されてから、プルタブを外さないでそのままリサイクルに出した方が効率的ということが指摘されました。そのため全国にあったプルタブ運動の中で中断されるところが出てきました。
また、運動そのものを引き継ぐ世話人の方がいなくなったりして、
その結果、残されたプルタブが倉庫に眠ったままという状態が各地にみられると思われます。

その一方で「車椅子を贈りたい」というたくさんの老若男女の崇高な思いで集めたプルタブが日本中に今なお増え続けているのも事実です。

みんなが力を合わせてコツコツ続けることが大きな成果となって花開く、という活動の意義や達成感、そして早く車椅子がほしいというニーズが全国にある、という現実を踏まえると、この際全国のプルタブたちを集合させて800㎏単位で一つにまとめ、速やかに車椅子に変えて収拾していく、というアクションを展開されることをお勧めしたい。

それが今回私たちが経験したことから覚醒して湧き上がった熱い思いでもあります。

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