2018年度自動車運転免許講座 閉講式
2018年12月22日(土)、5月末から7ヶ月間、毎週土曜日の午後6時15分から8時15分までの2時間、計30回にわたる、自動車運転免許取得特別講座の最終日を迎えました。
最後の講座に先立って閉講式が行われ、主催の労福協(公益社団法人・徳島県労働者福祉協議会)川越会長から、
「皆さん、6ケ月という長い間、しっかりと学習を重ねられたことに、心から敬意を表します。免許証を取得しますと、本当に世界が変わります。今まで協力をしてくれ、支えてくださった方々に感謝しながら、宝先生から教えていただいことをしっかり復習して、ぜひ免許証を取ってください。頑張って下さい」とねぎらいと激励の挨拶がありました。
講師の宝先生からは、「今まで全然見たことのないような内容ばかりで最初は戸惑ったと思いますが、今回講習を受けて色々と道交法の内容の意味をよくわかってくれたと確信しています。皆さんなら大丈夫です。自動車学校に入校したら、自信を持って学科試験に十分に力を発揮して頑張ってください。そして免許証を取ったら今までの知識を生かせるように、優秀なドライバーとして充分活用してください。」と、免許取得に向けて温かい「はなむけの言葉」をいただきました。
★受講生の皆さんから感想をいただきました。
1. 私がこの講座に通うことになったきっかけは、徳島障害者職業センターのジョブコーチからの紹介です。
講座の面接の時、緊張のあまり面接する場所と面接時間を過ぎてしまい宝先生に迷惑をかけてしまいました。あの時はごめんなさい。
最初に宝先生にお会いしたとき厳しそうな人、怖そうな先生だな~と思っていましたが、優しくて面白い先生だなって思いました。時には厳しく、時には優しく、たまに笑わせてくれる先生が大好きです。何もわからず一から丁寧に問題を一つ一つくだいて教えていただき、とてもわかりやすかったです。ありがとうございました。
私は、仕事に行きながら講座に通い自動車学校に行っていました。掛け持ちをするのが苦手な私ですが、早く車の免許が欲しいと思う気持ちが誰より強く、必死で頑張りました。
学生さんは、これから高校を卒業し就職のこと、自動車学校のことで忙しくなると思います。社会人の方は、仕事をしながら自動車学校に行くと思います。両立させることは難しいことですが、ここで勉強したことを忘れず、宝先生の応援してくれる気持ちに答えられるよう頑張って、原付や車の免許を取得してください。
私からも応援しています。
2.とても良い講座でした
私が初めて講座に出たのは始まってから2回目でした。職安からの紹介で、まだ始まったばかりだからとのことでした。
若い人がほとんどでしたが、とりあえず何の問題もなく進みました。途中交通事故で7回休んでしまいましたが、その間皆さんは徐々に点数を上げていましたね。
もう終わりなのかと思うと残念ですが、今後も勉強に励みます。
講師の方、ライフサポートセンターの方に感謝します。ありがとうございました。
3.講座を紹介してもらったのは、阿南パーソナルサポートセンターの方からでした。
講座が始まった時は、緊張していましたが、慣れてくると質問もしやすくなりましたが、勉強の期間中には取れませんでしたが、とれるよう頑張りたいと思います。
お世話になりました。
4.講座30回お世話になりました。
免許取る為に勉強頑張ります。
5.最初はなかなか解くことが出来ませんでしたが、徐々にやっていく内に覚えられるようになりました。もう少しで覚えられるところまで来ているので、講座が終わっても、この調子で頑張って、免許取得できるよう頑張りたいと思います。
最後になりましたが、宝先生、佐藤さんお世話になりました。
6.私は最初、学科講習に入るまで標識・表示の意味や、交通ルールさえ信号機の青は進め、赤は止まれのルールほどしか知りませんでした。
でも、実際には信号機以外にも法定速度や、規制場所等の命を守るルールが、道に出たらいたる所にあるのを改めて実感しました。
自分もこれから自動車に乗るにあたってモラルや譲り合い等、相手に迷惑をかけない運転をしたいです。
今日までご指導ありがとうございました。
激励の挨拶をする川越会長 最後の授業をする宝先生
このように受講生の一人一人から講座の感想や講師の宝先生へのお礼が述べられたあと、みんなで記念撮影をして、最後の講座にのぞみました。
宝先生の情熱あふれる言葉を聞けるのもこれが最後になるのかな・・・みんな、真剣な顔をしていました。
なお昨年度までの受講生で2018年度中に免許を取得できた方7名にお祝い金を贈呈することができました。
また、今年度の生徒さんのうち講座の途中で1名の方が早々と免許を取得されました。さらに年が明けると次々に自動車学校に入校されるので、また吉報がよせられることと期待しています。
皆さん、自動車学校への挑戦、自信を持って頑張ってください。引き続き南部ライフサポートセンターはみなさんの努力が報われますよう、色々なサポートを続けていきます。
この講座の正式名称は、「障がい者のための自動車運転免許取得特別講座」といいます。療育手帳を持ち軽度の障がいのある方などを対象とした講座です。
この講座では、自動車学校に入った時に授業をスムーズに理解できるように、事前に学科の授業をひととおり学びます。何度も繰り返し勉強することで、専門用語や独特の質問内容などを理解していただき、入校後のスムーズな免許取得につなげます。
運転免許を取得することで就職活動の時に選択する仕事の幅が広がり、生活そのものの世界や視野が飛躍的に広がり自立へと向かっていくことへの応援・サポートをするための活動です。「公益社団法人・徳島県労働者福祉協議会(徳島県労福協)」が主催し毎年5月の下旬から12月の下旬まで、計30回の講座を実施しています。
これは全国でも大変珍しく貴重な活動として知られていて、遠く関東の方からわざわざ徳島市内にマンションを借りてまで受講をしにきた方もありました。当然、「免許証がとれました!」と後日喜びのご報告がありました。
自動車学校で教官として活躍されていたベテランの方が退職して講師をされていますので、道交法を単純に教えるだけでなく、実際の安全運転につながる、生きた授業をされています。時々傍聴される保護者の方もいて「面白いし、ためになるなあ」と感激されています。
講師の宝先生はおっしゃいます。「保護者の方の傍聴は大歓迎です、生徒さんと一緒に質問もしてください。発見することや反省することがいっぱいありますよ(笑)」。
生徒の皆さんは、専門用語や難しい漢字、言い回しなどが多くて始めは戸惑ったりしますが、講師先生の熱い思いが伝わって、次第に内容が理解できるようになり、さらに後半になると、生徒さんの苦手な分野ごとにマンツーマンの指導をすることで、しり上がりに模擬試験の成績が上がっていくようになります。
「どんどん質問してください。自動車学校では質問なんかさせてくれませんよ。自分の苦手なところをちゃんと克服して、絶対に免許を取るぞ、という強い思いで頑張りましょう」
徳島県労福協から受託してお手伝いをさせていただく私たち「徳島南部ライフサポートセンター」の者たちも、最新の道交法が一部変わっていたり、勘違いして認識していたり、と気づかされて、とても勉強になっています。
徳島県労福協は今後もこの事業をとおして、障がい者の生活の自立や就労を促進するとともに、障がい者に対する社会の認識についても意識の変革を求めていきたいと考えています。
障がいを持ち、就職活動に困っている方、交通弱者になって困っている方などにこの講座の事を広く知っていただくために皆様のご理解、ご協力をお願い致します。
引き続き南部ライサポは、力いっぱいサポートしていきます。