2019年8月9日

第35回阿南市民平和祈念集会開催

2019年8月6日(火)午前8時から、阿南市役所前広場にある「平和祈念の塔」の前で、第35回阿南市民平和祈念集会が開催されました。
岩浅嘉仁阿南市長はじめ市職員、連合徳島南部地協構成組織、各種団体などや多くの市民の方々200名あまりが参加、核兵器の廃絶と恒久平和の実現を訴えるとともに、すべての戦争で亡くなった方々のご冥福を祈りました。

と き:2019年8月6日(火)午前8時
ところ:平和祈念の塔前(阿南市役所前庭)
主 催:阿南市、阿南市民平和祈念集会実行委員会

主催者を代表して挨拶する 紅露清恵 副実行委員長      岩浅嘉仁阿南市長

 

来賓の御挨拶のあと黙とう、続いて平和宣言が大きな拍手で確認され、核兵器の廃絶と恒久平和の実現を願いました。
連合徳島南部地協と徳島県退職者連合南部地域協議会は実行委員として参画しています。

 阿南市議会を代表して横田総務委員長      すべての戦争犠牲者に対して黙とう

                         反核・平和の火リレーの出発

 

いまほど平和が必要とされている時代はありません。
と同時に、いまほど平和が軽んじられている時代はありません。
戦争の兵器が爆売り・爆買いされ、脅しや横暴で推し進める「自国ファースト」の風潮が爆走する弱肉強食の世界。

これからも職場や地域の皆さんと幅広く連帯して進める平和運動に、南部地協・徳退連ともに連帯して積極的に参加していきましょう。

 

阿南市民平和宣言

 74年前の今日、1945年8月6日午前8時15分、人類史上初めての原子爆弾が広島市に投下され、その3日後の8月9日午前11時2分には2発目の原子爆弾が長崎市に投下されました。凄まじい熱線と爆風と放射線は、おびただしい数の尊い命を奪い、負傷者を出し、かろうじて生き残った人々の心と体に、74年たった今も癒えることのない深い傷を刻みこみました。私たちはこの恐ろしい原子爆弾が二度と使われないことを願って、核兵器の廃絶と恒久平和の実現をめざす強い意志を幾度となく内外に訴え続けてきました。
しかしながら、現在においても、核兵器保有国とその傘の下にいる国々は、核兵器によって国の安全を守ろうとする考えを依然として手放そうとせず、核兵器の禁止を先送りしようとしています。
また、私たちを取り巻く世界情勢は、地域紛争やテロ、差別や貧困がもととなり、多くの人が命を落としたり、人間としての尊厳が蹂躙されるなど悲劇が今なお繰り返されています。
しかし人類の未来を決めるのは私たち一人一人です。74年前の凄惨を極めた地獄や被爆者の人生を、もしも自分や家族の身に起きたらと、私たち自身のこととして考えてみてください。私たち一人一人は微力ですが無力ではありません。ヒロシマ・ナガサキの悲劇を三度繰り返さないために、そして、核兵器もない、戦争もない平和な世界を築くために被爆者と共に伝え、考え、行動しましょう。
いまわが国では、政府・与党を中心に憲法改正についてさまざまな意見が交わされていますが、「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないやうにする」という日本国憲法前文には、平和を希求するという日本国民の固い決意がこめられています。今こそ、日本国憲法の崇高な平和主義のもとで74年間戦争をしなかった事実を重く受け止める必要があります。日本国憲法に込められた「戦争をしない」という誓いは、被爆国日本の原点であるとともに、未来に引き継ぐべき遺産であります。かつて戦争が多くの人の命を奪い、心と体を深く傷つけた事実を、戦争がもたらした数々のむごい光景を、決して忘れない、決して繰り返さない、という平和希求の原点を忘れないためには、戦争体験、被爆体験を語り継ぐことが不可欠です。
私たちにとって、最も基本的な権利は平和を享受する権利です。しかし、権利は不断の努力によって獲得するものです。市民一人ひとりが平和学習を深め「平和擁護非核都市の宣言」(1982年9月27日)の具体化を図っていくことが、平和なまちづくりの第一歩です。「子どもたちに核のない世界」を実現することは至難の業であっても、決して幻想ではありません。
本日の平和祈念集会にあたり、原爆・戦争で亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りするとともに、核兵器廃絶と世界平和の実現に向けて、市民一人ひとりが力を合わせ行動することを宣言します。

2019年8月6日
第35回阿南市民平和祈念集会

 

2019連合徳島平和行動、平和の折り鶴県民運動への参加

唯一の被爆国として、また過去に侵略戦争を起こしてしまった国として、8月の熱い日差しのなかで、毎年、国中の声が一つになって「恒久平和」への祈りが各地に沸きおこります。
「2019・連合徳島平和行動」の一連の取り組みとして、南部地協は今年も一家庭一羽の「平和の折り鶴」県民運動を展開しました。
南部地協には最終的に、7,000羽以上もの折り鶴が集まりました。
幅広いたくさんの方々に参加していただき、ありがとうございました。

 南部地協に届けられた7000羽余りの折り鶴   労働者福祉会館に展示された県下一円から
                         集まった平和の折り鶴 

 

地協にいただいた折り鶴を含め、県内一円から集まったすべての折り鶴は徳島県労働福祉会館一階ロビーにしばらく展示されたあと、8月6日開催の「広島平和記念式典」及び「連合2019平和ヒロシマ集会」に参加した連合徳島の代表団の手によって献納され、平和への誓いと祈りがしっかりと届けられました(下の写真)。

 

           「皆さんの心のこもった折り鶴を、しっかり届けましたよ!」

 

 

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