2015年9月11日

「2015連合徳島平和行動in広島」レポート

2015年8月6日、「連合徳島平和行動in広島」に、南部地協からも3人が参加しました。参加したのは奇しくも女性ばかりでした。

かつて戦場に向かう息子や兄弟や恋人を「君死にたまふことなかれ」と万感の思いで見送った女性たちの魂は今、時を超え「安保法制改悪法案」廃案に向けた闘いを全国いたるところで展開しています。

連日の真夏日、猛暑日のなか、戦後70年、広島での平和行動という意義深い体験をした3人のレポートをお届けします。

 

 

「連合徳島平和行動in広島」に参加して

 

                      阿南市職 伊勢 紀美代

 

 私は、今回初めて広島の平和行動に参加させていただきました。

三日間にわたり、34名の仲間と共に、「戦争の悲惨さ」「平和の尊さ」について学びました。中でも、広島平和公園でのピースウォークで、被爆したアオギリを見たときは、深く心を打たれました。70年前、人類史上初の原子爆弾投下により、一瞬にして町が壊滅し、多くの尊い命が失われました。被爆により幹の半分はえぐられ、見るも痛ましい姿だったアオギリが、今は、大地にしっかり根をはり、青々とした葉をつけ、たくましい姿で私たちを迎えてくれたのです。75年は草木も生えないであろうと言われていた広島が、緑が生い茂り活気あふれる街に生まれ変わることができたのは、人類の不屈の精神の賜であると思われます。

 私たちは、戦争という、人類が引き起こした壊滅的な悲劇を二度と繰り返すことのないよう、次世代へとしっかり継承していかなければなりません。そして、世界恒久平和のために、訴え続けていかなければならないのです。

 戦後70年という節目の年に、この平和行動に参加させていただき、「平和」について真剣に向き合うことができる貴重な時間が持てました。本当にありがとうございました。

 

 

8月6日NHKテレビ「広島平和記念式典」より。

「広島をまどうてくれ」松井一実・広島市長

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連合2015平和広島集会に参加して

 

                      阿南市職  田神真弓

 

私は、今回初めて平和広島集会に参加しました。被爆70年という節目の年の参加ということもあり、少なからず緊張しての参加となりました。

広島市内に入ると街全体が平和について考え、核廃絶の実現を訴えるという雰囲気に包まれながら広島平和記念公園へ向かいました。そこでは、ボランティアスタッフの方の案内で公園内の慰霊碑について勉強しながら歩きました。夕方には連合2015平和ヒロシマ集会、連合「原爆死没者慰霊式」にも参加し、翌日は平和記念式典にも参加しました。

 この3日間の行動で、改めて平和の尊さを実感しました。この世に核兵器が存在する限り、被爆者が新たに生まれる可能性はあります。私たち日本人は唯一の被爆国として被爆者の皆様と一緒に、そして平和への思いとともに核廃絶にむけて運動していくことが重要だと再認識しました。

 

8月6日四国放送テレビ「フォーカス徳島」より。国会前で瀬戸内寂聴さん。

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「連合徳島平和行動in広島」に参加して

 

                   連合徳島南部地協書記  生原ひろみ

 

8月4日~6日。三日間に渡り、広島を巡り、「原爆」「戦争」「平和」について学ばせていただきました。

まず、思うことはやはり今、自分が当たり前になんとなく過ごしている生活がいかに平和であるかということ。

 

8月6日。広島への原爆投下から70年。特別な意味合いを持つこの日、広島の街は、近くを流れる川も、花や木も、千羽鶴も、記念碑も、何もかもが、過去の悲惨な歴史と共にあり、戦争というものがどれ程残酷で悲惨なものだったのかを、経験したことのない私でさえ感じさせられ、胸の奥が締め付けられる思いでした。

原爆投下の恐ろしさは、決して時間が解決してくれるものではなく、人々が受けた苦しみも悲しみもいつか心に馴染んでいくものでもありません。

 

苦しんだ全ての人にご冥福をお祈りすると共に、二度とこのような悲惨な歴史がつくられないよう、世界から核や戦争が根絶されることを願います。

そして、今の平和な日本を、次世代の子供達のために守っていかなければならないと強く感じました。

 

戦後70年の節目にこの「平和行動in広島」に参加させていただき、ありがとうございました。

 

 

 

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ピース!永遠の平和をみんなでつなげていこう!

 

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平和を祈るシンボル「原爆ドーム」をバックに

 

 

★戦後70年という厳粛なる節目のこの年に、安倍政府は臆面もなく、特定秘密保護法の制定、刑事訴訟法等の改悪等による国民監視、統制の強化。さらに日本の経済を支える労働者を資本側が思いのままにモノ扱いできる「労働者派遣法の改悪」。

そしてとうとう歴代の自民党政権さえ二の足を踏んできた「集団的自衛権の行使」について、あろうことか憲法解釈を変更し、閣議決定で認めるという暴挙。安倍晋三という名の総理大臣はその名を、その悪名を歴史に刻んだ。

この「解釈改憲」の日に端を発して突き進み、その終着点としての「安保関連法案」採決に向けて、まさに時代逆走のアクセルをいっぱいに踏み込んだ。

その日こそ安倍専制政府による「一億国民総隷従計画」の本格的始まりの日として国民の良心を穿ち、魂を切り裂いて深く刻み込まれた日である。

 

政府与党、自民・公明による立憲主義の放棄、民意の無視、数によるゴリ押しによって、誇るべき「交戦権の放棄・平和の国日本」から「海外出兵、集団的戦争ができる国・日本」へと変貌してしまった。

 

私たちは「平和なくして平等なく平等なくして平和なし」「平和なくして生活も労働も成り立たない」「平和なくして福祉なし」・・・先人たちの残したシンプルかつ永遠のテーゼ、「平和がすべての根本」ということをあらためて確認し、深く肝に銘じて、この「人を殺せとをしへ」るごとき「戦争法案」の阻止に向けた運動を進めていきましょう、広く国民の皆さんと手を携えて!!

 

           2015.9.11  連合徳島南部地域協議会

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