2014衆院選、政権与党が圧倒的な議席数を獲得
第11回連合徳島南部地域協議会・地協委員会2日後の、2014年12月14日に行われた衆院選では自民党と公明党を合わせた議席数が実に3分の2以上になるという結果を与えてしまいました。
安倍総理は「私の行く道に国民の皆様から信任をいただいた」としゃあしゃあと言い、その後労働者保護ルールや集団的自衛権のことなど、国民の生活に直結する課題について、独自の見解に基づいた「国民生活の混迷に至る道」を突き進んでいます。
アベノミクスと称される経済施策によって得をし、甘い汁を吸うのは大企業、経営者、一部の富裕層、投資家、そして大株主たちだけです。一部の強者が大多数の弱者の上に胡坐(あぐら)をかいているという図式はますます強固なものになっていくでしょう。
しかし、こういう政府のやり方に「いいね!」と言ってたくさんの議席を与えてしまったのは、ほかならぬ政府に苦しめられている国民自身なのだということです。
そのことは、とりもなおさず、「このままでいいから、これからもずっと苦しめてね」とお願いしたのと同じことなのだということを国民の皆さんはおわかりなのでしょうか。
四国放送テレビのインタビューで、自民・公明の圧倒的勝利の感想を聞かれた仙谷由人さんが
いみじくも言った言葉を紹介します。議員ではないからこそはっきりものが言える、これこそ信実の言葉、良識の声です。
「(有権者が)選挙に行かない、あるいは自民党に入れるということは、今の政策・政権運営が続いてくれていいということ。この選挙のもたらす結果を(有権者は)引き受けてもらえるということだ。政治とか政治家だけが悪いんじゃないんだよ。それを押し上げるのは国民やメディアなんだよ。」
私たち労働者は今、その労働環境が時の政権によって根底から覆され、歴史的な危機に瀕しているということを共通の認識としなければなりません。そして、歴史的な闘いを敢然と開始しなければなりません。
★与党の議席数
自民291
公明35
合計326名
☆野党の議席数
民主党73
日本維新の党41
共産党21
社民党2
その他12
合計149名
総合計475名