第7回徳退連南部地協定期総会が開催されました
第7回徳退連南部地協定期総会が開催されました。
と き:2018年12月20日(木)午後4時から
ところ:阿南ロイヤルガーデンホテル
先日の幹事会で新しく副会長になった田中康夫さんによる開会あいさつ。
議長には「NTT労組退職者の会」の美馬則文代議員が選出されました。
そして廣田会長からのあいさつ。
連合徳島からは片岡副事務局長の挨拶を受け、続いて阿南市長の代理として、保健福祉部長・米田勉さんからお祝いの挨拶。米田氏はかつて阿南市職労連の執行部で副執行委員長だった人、余談ながら相棒(妻)は自治労徳島県本部の書記だった女性である。
時を経ればこういう光景もあり得るんだな、と、感慨深いものがある。
さらに、阿南市議(市民クラブ)を代表して福谷議員から挨拶。彼もまたかつて阿南市職労連執行委員長、そして連合徳島南部地協議長であった人。
その若々しい姿は、現役時代を彷彿とさせる。
活動報告、会計報告。
運動方針、スローガン確認、総会宣言・・。いずれも満場一致で承認、採択されました。
最後に廣田会長の音頭で力いっぱいの団結ガンバロー!
ここに集まった方々は皆、労働活動が最も荒々しかったころの、戦士たちである。
荒々しいというのは、当時労働環境が厳しい分だけ組合員の団結が強く、高度経済成長期ともあいまって、強気の要求を突き付けて「向う傷」を覚悟で時間内集会、ストライキ、さらに団体交渉を深夜まで繰り返していた、そんな時代だった。
何といっても組合員が今では信じられないほど団結していたのである。
現職としての生々しい闘いを終えた私たち退職者は、高齢といえども常に元気溌溂に暮らすことを心がけながら、趣味を楽しみ、一方では家族のために何かできることはないか、地域のためにか何か貢献できることはないだろうか、とあれこれ考える毎日です。
しかしながらその根本には「健康」ということがなければならず、そのためには、社会保障の制度をきちんと整備し、医療や介護、年金などに不安がないようにしてもらいたいと望んでいます。
そんな願いには目もくれず安倍政権はすでに将来にわたる社会保障制度の改悪を決め、年次的に着実に実行しています。
連帯を訴える廣田会長 退職者連合:八木由利子副会長からエール
連合徳島:片岡副事務局長
米田勉:保健福祉部長(市長代理)
仁木博文:元衆議院議員 福谷美樹夫阿南市議(市民クラブ)
松本佳彦:南部地協議長 今治五百合:四国労金阿南支店長
徳島県退職者連合は、「安心・信頼の社会保障制度の確立で生き生きと安心して暮らせる社会にしよう」をメインスローガンにこの一年運動を展開してきました。
政府は、65歳以上の高齢者がピークを迎える2040年時点の社会保障給付費が最大で190兆円に達するとの試算結果を明らかにしました。そのため、急速な人口減少と超高齢化社会に対応した持続可能な社会保障制度の構築が急務だとして、税金や社会保険料の大幅な引き上げや「給付と負担」の見直しを加速させる考えで、給付費総額を抑える為の検討をおこなっています。
国民が普通の暮らしを営み、老後生活を全うするための施策でなく国の予算に合わせた生活を押しつけているのです。
このままでは、高齢者が安全安心で健康な生活を営むことなど到底出来ません。
代議員の方々
メッセージ披露:高橋幹事 活動報告・方針の提案:湯浅事務局長
私たち退職者の求める社会保障制度の健全な維持継続には、何をおいても現職の皆さんの雇用の安定と子供を産み育てやすい環境造り等が重要であることは言うまでもありません。私たちの求める社会保障制度は、これらの整備、改善なくしては成り立たない、との現退一致の共通認識のもとに、私たちの望むことは、子や孫が少なくとも仕事につけるように、それも使い捨てとかガス抜き、調整弁とか言われる非正規やパートなどではなく正規職員として、また、結婚もしてもらいたい、望むなら子どもも授かってほしい、子どもには勉強したり、遊んだり、それぞれに希望を持って「未来予想図」を描いてもらいたい・・・だからそんなことが出来る社会のしくみが整備されなければと強く思います。
しかし理想と現実との開きはますます大きくなるばかりで、私たち徳退連南部地協は、このような情況を後の世代に残してはならない、という切実な思いから、現退一致での様々な活動に参加してきました。
会計監査報告をする豊田監事 3号議案(役員体制)を提案する赤松副会長
安倍総理が声高に強調する経済の発展、史上初の求人倍率などを感じる人は本当にいるのでしょうか。数字のカラクリに惑わされることなく、私たちの周りを見てみると、
生活苦や不安の中で人々の連帯意識の希薄化が進み、共感性や思いやりの心、なごやかさなどが失われつつあり、かつての高度経済成長期、一億総中流家庭ともてはやされた「庶民」の皆さんの象徴であった「一家団欒の光景」は、もはや見る影もありません。
私たち退職者・高齢者は、「共におだやかに、安心して暮らしたい」、という素朴な願いをしっかりと抱いて日々暮らしています。これは決して贅沢な望みではないはずです。
そのための社会の仕組みを整備してもらいたい、この素朴な願いを掲げ、近づく超高齢化社会が、私たちにとって生き生きと暮らせる超安心社会でありますように、これからも現退一致で力を合わせて活動を展開していきましょう。
近藤幹事が総会宣言を提案 原田副会長:閉会あいさつ
強引な手法で3期目総裁選を勝ち、総理の座を手にした安倍総理は、引き続き厚顔無恥、数の力で押し通す国会運営を行い、経済最優先・福祉切り捨てによって高齢者を取り巻く環境は一段と厳しくなっていくことは間違いありません。
豊かで生き甲斐のある生活は、現役・年金生活者を問わず全世帯が等しく望んでいるころです。今日、わが国において世界に類を見ないスピードで少子、高齢化が進む中で、将来に対する希望と安心の社会づくりがつよく求められています。退職者連合は、連合と共に全世代型支援の社会保障で「働くことを軸とする安心社会」「生き生きと安心して暮らせる社会」の実現をめざしていかなければなりません。
年金を含め社会保障制度にとって重要なことは、現役労働者の雇用安定と処遇改善を全国民的合意のもとで実現することです。このことなしでは各制度ともに財源問題にとらわれ、つぎはぎだらけの制度になってしまいます。
そのことをしっかり踏まえて退職者連合は、多くの退職者・年金生活者・高齢者のパワーを結集して「信頼される社会勢力」として、自らの運動を地域社会に広く定着させていく必要があります。
現退一致で「団結ガンバロー!」
私たちは、歩んできた長い道の途上で、政治のはざま・谷間に置き去りにされて苦しむ人々、人権や平和を不当に踏みにじられて喘ぐ人々を数多く目撃し、また自らも体験してきました。
逆に「時の政権」の庇護の中で甘い汁を分け合う、おぞましい人々の姿も数多く目の当たりにしてきました。そんな状況の中でも、いつか時を経て退職者・高齢者となり、安らかで健康な生活を送る時を迎えたなら、私たちは経験してきたことを糧にして、楽しい生活、生きがいのある生活、やりがいのある活動などしたいものだ、できれば地域の皆様のお役にも立ちたい、と自分のリタイヤ後の生活の希望図をあれこれ描いてきました。
しかしながら、そんな夢を打ち砕くように、政府は、医療・介護の負担増や年金額の減額、支給開始年齢の引き上げなど、どれをとってみても、私たちの描くささやかな夢の舞台を根本からひっくり返そうとするものです。
頭から鉄砲水のような冷や水をかけられた私たちは、おまけに子や孫までが苦しむ光景をみせられているのです。仕事がない、収入が少ない、仕事があっても非正規だ、ブラックだ、という根本的な問題がある限り、結婚できない、欲しいのに子どももつくれない。親の面倒も見られなくて田舎に残し都会で一人暮らし、という現状は変えられません。
私たち徳退連南部地域協議会は、「雇用の安定なくして社会保障なし」を基本に、連合の「労働法制等の改悪に反対する」行動や「自治体要請行動」等に連帯して共に「生き生きと安心して暮らせる福祉社会の実現」を目指して、残る余力を使い果たしてでも取り組んでいかなければなりません。
国民の切実な声に耳を貸さず、「嘘と忖度と記憶喪失」がまかりとおる、強引で異常な政治はこれからも続いていきます。今、これにストップをかけなければ国民生活は益々ゆがめられ修正不可能にまで陥ってしまいます。
高齢者が人並みの生活を営むことができる年金、安心・信頼の医療と介護の充実、全ての世代に行きわたる社会保障制度の実現に向けて、連合とともに「現退一致」を合言葉に、中央・地方一体の運動をすすめていきましょう。
また、安倍政権は、早期に憲法改正を行うとしています。安倍総理はこれまでに「あらゆる機会を通じて国民に丁寧に説明し理解を得る」と明言しながら、国民が納得出来るような説明は皆無です。退職者連合は憲法9条の改正は到底認めることはできません。
来年(2019年)は地方統一選挙と参議院議員選挙が行われます。又、衆議院解散・総選挙が行われる可能性も捨て切れません。政治の流れを変えるため、健全な野党勢力の一致協力した対応が求められます。
私たち徳島県退職者連合は主体的力量を強めるとともに、連合徳島をはじめ目的を共有する幅広い県民と力を合わせ、統一地方選挙・参議院選挙を勝利し、大資本優遇の政治から国民生活最優先の政治に転換させる取組を組織を挙げて進め、国民主権の政治を取り戻し、経済優先の政治から国民生活優先の政治へと転換させ、誰もが生き生きと安心して暮らせる社会の実現に向かって行動していきましょう!