2021年4月5日

被爆アオギリ二世の植樹式を行いました

阿南市役所庁舎の新築工事によって中断されていた「被爆アオギリ二世」植樹への取り組みがこのたび実を結び、植樹式が行われました。
            ~命の尊さや、あきらめない力の大事さ~

と   き:2021年3月25日(木)午前10時
と   こ   ろ:阿南市役所前広場 平和祈念の塔前
植樹の場所:平和祈念の塔 右横
主   催:阿南市民平和のつどい実行委員会

広島に落とされた原爆の熱線と爆風によって、枯れ木同然になっていた「アオギリ」の木が、翌年の春、新しい芽を吹き、力強くよみがえりました。
広島の人たちに復興への勇気と元気を奮い立たせた、この「被爆アオギリ」の種から芽生えた木を、広島市は「被爆アオギリ二世」として、全国に配付する活動を展開しています。
被爆アオギリは、焦土の中で奇跡的によみがえり、命の尊さや、あきらめない力の大事さなどを身をもって訴えました。

そこで私たちは、平和のすばらしさを改めてかみしめ、平和を守り続ける人の輪を広げていく、阿南市民の強い意志を表すシンボルとするべく、広島市にお願いをし、「被爆アオギリ二世」の苗木をご寄贈いただき、このたびの植樹式に至りました。


  紅露清恵・実行委員長        表原立磨・阿南市長

 

ご来賓には表原阿南市長、奥田市議会議長をお迎えし、老若男女の阿南市民や各団体の代表など約40名の方々にお集まりいただき、ソーシャルディスタンスを保ちながら、「アオギリのための、まさに恵みの雨ですね」と、市長がおっしゃるとおり、式典は時折心地よい霧雨が降る中で行われました。 

紅露委員長からは「恒久平和を願い、子や孫につなげていく阿南市民の皆様の尊く熱い思いのシンボルとして、私たちの手ではぐくみ、根づかせ、すくすくと育てていきましょう」とのあいさつがありました。

表原市長さん、奥田市議会議長さんからのご挨拶は、ここに集まった人たちに向かってというだけでなく、すべての阿南市民へのメッセージとして、平和の尊さや、つないでいく活動の大事さを、心のこもった言葉で語ってくださいました。


     奥田勇・阿南市議会議長                進行は実行委員会事務局・岩佐洋志さん(右)たち

 


 このかけがえのない平和を、子へ、孫へ、しっかりと引き継いでいかなければなりません。
 はるか未来へ、永遠に変わらない平和をつないでいこうね、「〇〇君、頼んだよ!

 


映画「アオギリにたくして」でアオギリの苗を全国に広げる役を演じた阿南市出身の女優「はらまいこ」さんからの声のメッセージが、スマホを通してマイクで流されました(上左)「私は実際、広島で被爆アオギリに会ってきました。力強いだけでなく、あたたかく包みこむような母性を感じました」

                    上右の写真は、アオギリの苗をお披露目する紅露さんたち

 


 いよいよ植樹!力を合わせて丁寧に・・(上右)右端は、はらまいこさんのお母さん・礼子さん

 

被爆アオギリが「命の尊さや、あきらめない力の大事さ」を身をもって教えてくれました。
市民の皆様と一緒に力をあわせ、被爆アオギリ二世がスクスクと真っ直ぐに伸びていきますように、見守り、はぐくんでいきましょう。
春夏秋冬を通じ、芽吹き、大きな葉が茂り、花が咲き、実を結び、そして紅葉するなど、四季折々の美しく元気な姿をお見せすることで、市民の皆様の平和を守る意識の醸成につなげられればと思います。
今後とも、皆様方と手をたずさえて、平和な社会を愛し守りつないでいくための活動をすすめてまいりますことに、ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

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