2017年4月3日

連合学習会・セミナー開催

2017年3月24日(金)午後6時から、富岡公民館大ホールにおいて、連合学習会と介護に関するセミナーを開催しました。
会場は熱心に耳を傾ける100名近い皆さんで満席状態でした。
お仕事でお疲れのところ、またお忙しい時間帯にもかかわらず出席いただいた皆様大変ありがとうございました。

主催:連合徳島南部地協、徳退連南部地協、徳退連南部地協カルチャーセンター
演題:第一部 クラシノソコアゲ応援団 連合キャンペーン
   第二部 新しい総合事業と地域の支え合い体制づくり
講師:第一部 連合徳島副事務局長:田北光広さん
   第二部 阿南市役所 介護・ながいき課 課長補佐 兼任恵理さん


   連合徳島・田北光弘副事務局長        介護・ながいき課 兼任恵理課長補佐

 

第一部では、田北さんが「Action2017」を教材に使って連合の政策について説明、また介護労働者などの厳しい現状や格差是正のための、底上げ・底支えに向けた取り組みの重要性について熱く語ってくれました。各構成組織の皆さんからは、分かり易く、熱い訴えと怒りの言葉に大いに共鳴した、との感想でした。

第二部では、兼任さんから今年の4月1日から始まる新たな介護事業の内容について説明がありました。
今、日本は超高齢化時代を迎えようとしています。これに伴う介護・医療など社会保障をどのように組み立て、様々な課題をどのように乗り越えていくのかが、国に課せられた大きな責務といえます。
その中で、介護に関して「地域包括ケアシステム」の大きな目玉として掲げている方針が「重度要介護者となっても、なるべく長く、住み慣れた地域で暮らす」という大義名分のもと「施設から在宅へ」ケアの場を移行していこうとしている点です。
具体的には「要支援1、2」の訪問介護と通所介護を介護保険からはずし、2017年4月から市町村の「介護予防日常生活支援総合事業」(総合事業)という名の自治体の責任において行う事業に変わります。(さらに「要介護1、2」も総合事業に移す事を検討され一旦見送られましたが消えたわけではありません)
総合事業のメリットは「市町村が独自でヘルパーの資格要件などの基準を緩和したり、介護報酬の単価を設定したりして地域の実情に合った多様なサービスの提供ができること」と、国は言います。
しかしながら国の介護保険給付の負担削減ありきで進められているこの施策の実態は、国の責任のがれ、地方への負担転嫁であることは明白です。
この施策の矛盾点、実際の問題点はこれから国民の中に大きく渦巻いていくことでしょう。



                      好評の カルチャースクールの説明をする正木さん

 

 
  挨拶する連合徳島南部地協・榊副議長        徳退連南部地協・廣田会長

 

それでも国と住民との間に挟まれた苦しい立場の中で、定められた法の下に、精いっぱいよりよい介護事業を目指して「ガンバロウ」と努力する市の担当者の熱意に敬服しながらも、やはり私たち連合としてはこの制度の改悪を許さず、労働者の皆さんやそれを支えるご家族、地域の方々と共に、生きがいや夢を持って暮らせる、よりよい福祉社会を造るために、政策・制度の改善、充実を求めて日々の活動をより一層強く進めていきたいと思います。
皆さんのご理解ご協力をよろしくお願いいたします。

PAGE TOP