2016年8月24日

2016連合徳島平和行動in長崎。平和の折り鶴を長崎へ!

<8月7日 出発。 県下各地から20人が参加>

「平和の折り鶴・県民運動」で、県民の皆様に折っていただいたたくさんの折り鶴を、県内各地から集まった連合徳島の代表者により、「長崎平和祈念式典」に参加の上、献納するという「連合徳島平和行動in長崎」が8月7日~10日にかけて展開されました。
南部地協からは、ちょうど9日開催の「阿南市民平和祈念集会」「平和の火リレー」と日程がぶつかったために参加者がおらず、南部地協・生原書記が一人参加するという形になりました。

南部地協の構成組織、徳島県退職者連合南部地協の皆さんはもとより、一家庭一羽、そして一人でも多くの方々に折っていただくことを目指し、広く市民の方々にお願いしました。
皆さんから次々と折り鶴が届けられ、わざわざ持参してくれたり、地協の事務所に来た方も、趣旨に賛同して、慣れない手つきで折ってくれたりしました。
何よりも、一人でも多くの方に折ってもらうことが大事で、大基本は「一家庭一羽」「一人一羽」その先にある「百人、二百人の一羽」が大事なのでした。

最終的に4,109羽もの折り鶴が集まりました。皆さん、ありがとうございました。
県下から集まったすべての折り鶴は徳島県労働福祉会館一階ロビーに展示されたあと、8月9日開催の「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」に参加する連合徳島の代表団の手によって献納され、平和への誓いと祈りがしっかりと届けられました。
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4,109羽もの折り鶴有り難うございました!    労働福祉会館入り口に展示された折鶴


<8月8日 世界文化遺産・軍艦島見学  「連合2016平和ナガサキ集会」長崎総合体育館>
端島(軍艦島)は、明治時代から昭和時代にかけては海底炭鉱によって栄え、東京以上の人口密度を有していましたが、1974年(昭和49年)の閉山にともなって島民が島を離れてからは、無人島になっています。2015年、世界文化遺産に登録されました。

閉山に至る経緯や、強制連行などによって最も危険な労働を課せられた朝鮮人や中国人捕虜の実態などについて、説明を受けながら島内をめぐりました。午後3時30分から、連合主催による「連合2016平和ナガサキ集会」が、長崎総合体育館で行われ、連合徳島として全員が参加、全国の仲間たちと共に鎮魂のセレモニー、平和への誓いを込めた決議を行うなど意義深い集会となりました。

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                                                       軍艦島での学習

 

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                                 「連合2016平和ナガサキ集会」長崎総合体育館
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<8月9日 長崎市平和祈念式典  原爆資料館見学  ピースウォーク(長崎平和公園)>
10時から平和公園にて開催される「原爆犠牲者慰霊式典」に。厳粛な空気の張り詰める中で式典は始まりました。
快晴の青空は平成の世の平和を映しているようにも見え、また、嵐の前の静けさのようにも見えました。安倍首相の挨拶はスピーカーから鮮明に聞こえましたが、その実態である彼の姿そのものは人波の向こうに隠れて見えません。文字通り「言語明瞭、実態不明」という感を強くしました。
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                   平和祈念式典

午後2時過ぎから「ピースウォーク」が始まりました。平和祈念の像や碑を巡り、詳しい説明を受けました。そして折り鶴の束に、みんなの願いを書いて、それぞれの碑や祈念の像などに献納しました。南部地協から持ってきた4019羽の折り鶴も、何か所かに分けてしっかりと納めさせていただきました。
日盛りの中でのピースウォークは、いくら拭いても汗が次々と噴き出てきますが、あの8月9日の炎熱の中の、人々の苦しみや絶望を思うと、弱音を吐くわけにはいきません。

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              ピースウォーク・祈念碑、祈念塔巡り
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         「平和こそ人類の宝」一人一人の思いを書いて献納しました
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「万灯(まんとう)流し」 浦上川(陸上競技場)>
9日の夜には、長崎市の爆心地付近を流れる浦上川での、灯籠を浮かべる「万灯(まんとう)流し」に参加しました。参加者たちが「戦争反対の声を未来に」「核兵器廃絶」「子供たちに平和な未来を」などと書いた約1200個の灯籠が周囲を照らしながら川を流れ、2016年8月9日現在の原爆死没者172,230人の御霊に対して、どうぞ安らかに、と心を込めて追悼しました。

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       連合・神津会長からも慰霊の言葉と平和への熱い思いを込めたご挨拶が(右)
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  祈りを込めた灯篭を持ってみんなで会場へ・・浦上川を光りながら流れていく慰霊の灯篭

<8月10日 広島県福山市「ホロコースト記念館」  帰途>
ホロコースト記念館は、ナチス・ドイツによるユダヤ人の大虐殺(ホロコースト)を伝えるために作られた施設です。
主にアンネ・フランクの隠れ家の部屋や日記の再現をはじめ彼女をとりまく環境や世の中が変わっていく中で、ホロコーストに至る歴史を伝える展示が行われています。パネルや映像、アウシュビッツ強制収容所の模型など。生々しい事実を本格的にしっかりと伝えています。私たちは、改めてその残虐さに戦慄し、怒りの念と共に人類の犯した罪過を繰り返させてはならない、との強い思いがこみ上げてきました。
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そのあと帰途につき、午後8時過ぎに徳島県労働福祉会館に無事到着。解散となりました。

折り鶴を折ってくださったたくさんの県民のみなさんの「平和を希求する志」とともに、連合の仲間20人が行動した「平和行動in長崎」は、すべての目的をはたし、無事終了いたしました。

「戦争で勝ち取る平和なんていらない!」
「武器を使わない本当の平和を守っていこう!」
夏の炎熱の中で息苦しくなるようなハードな行動の日々ではありましたが、充実した達成感がしっかりと残りました。

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                平和祈念像の前にて(長崎平和公園)

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