2022年8月10日

第38回阿南市民平和祈念集会を開催

2022年8月9日(火)午前8時、晴れ渡った夏空のもと、コロナ禍の中ながら阿南市役所前広場に百数十人の市民の方々が集まって「阿南市民平和祈念集会」(実行委員会主催)が開催されました。世界では今なお紛争や戦争による殺戮が絶えません。私たちは早朝からの猛暑の中、核兵器廃絶と恒久平和を実現し未来につないでいこう、と誓い合いました。


活動へのご支援に感謝と決意を述べる紅露会長と、平和の尊さ・活動の大事さを熱く訴える表原市長
   真ん中の写真は「平和祈念の塔」横に昨年植樹された「被爆アオギリ二世」と共に。

 


 阿南市議会・平山議長「長く歴史ある活動に敬意を表します。平和が脅かされる世界の情勢に
 私自身危機感を抱いています。平和を守りしっかりつなげていきましょう」

 

<朝から強烈な暑さの中、駆けつけて下さった老若男女の皆さん> 


祈念集会には阿南市内だけでなく、県内各地から老若男女の幅広い方々が参加してくださいました。
平和と人権が揺らげば、経済がそして生活全般が崩れていきます。
世界に核兵器がある限り恒久平和は「絵に描いた餅」です。
安心して仲良く暮らしていける社会を未来につなげていきましょう。
それは力づくでなく独善的でなく、すべての国が武器を捨てた世界で、「お互いを信じあう」、「お互いを守り合う」という精神だけあれば実現します。
こんな簡単なことができない人類は、いったい、いつの間に進化を止め、退化を始めてしまったのでしょうか。

 

<平和の折り鶴 献納>


 献納する紅露会長(左)と表原市長(中央)女性代表は折り鶴でハートをかたどった盾を(右)

 

<子どもたち>


<青年、勤労者、高齢者> 

 


   すべての戦争犠牲者に黙とう       最後に「平和宣言」が高らかに読み上げられ、
                       全員の大きな拍手と共に確認しました

 

<反核・平和の火リレー出発式>
 平和祈念集会のあと「反核・平和の火リレー出発式」が行われました。

「非核・平和」実現に向けた熱い思いや取り巻く情勢の厳しさなどを、未来を担う青年たち自らの声で訴えた後、表原市長に対して「非核・平和」社会実現のための要請書を手渡し、市長にはしっかりと受け止めていただきました。
このあと「反核・平和の火リレー」は、通常ならトーチを掲げ走ってリレーしていくのですが、新型コロナ感染の現状から、今年も平和の火を車に乗せてつないでいくという形になりました。
出発式終了後、青年たちは2台の車に分乗し、小松島方面に向けて元気にスタートしていきました。

 

市内や縁のある市外の方々から、今年は2万羽に及ぶ平和の折り鶴が集まりました。
皆さんからいただいた折り鶴は、後日広島に必ず届けます。ありがとうございました。

 

 

 


    阿南市婦人連合会の皆さんには、表舞台・裏舞台ともに大変お世話になりました!


  式典の進行担当は阿南市職労連の皆さん     徳退連の皆様方もたのもしいスタッフ

 

今年2月に始まったロシアによるウクライナへの一方的な軍事進攻による、残虐極まりない惨状は、まるで時代が百年前に遡ってしまったような錯覚を覚えます。人類が長い歴史の中で幾たびも繰り返してきた愚かな戦争を、もう二度と繰り返してはならないと肝に銘じたはずなのに、原発施設を攻撃したうえ、核兵器の使用をちらつかせながら侵略を続けるロシアは「国連安保理常任理事国」というからまさに壊し屋、大逆走というしかありません。

人間たちよ、いい加減に目を覚ませ、しっかりしろ、と、あきれ顔して通り過ぎるその辺の猫や犬の方が人間よりずっと仲良く平和に暮らす知恵を持っています。

戦争体験者が極めて少なくなった今、多くの若者たちは平和ボケと揶揄される風潮の中「今だけ金だけ自分だけ」の自己中や、弱肉強食の新自由主義にとりつかれていないでしょうか。「人の不幸は蜜の味」などという信じられない言葉もあります。

他人の不幸を笑ったり踏み台にした自分を幸福などと思わず、他人の幸福を喜べる人間になれば、おのずと世界中の国が大親友同士として手を握り合えるでしょう。青臭い幼稚なお話だと鼻で笑うあなた、あなたこそ「すでに死んでいる、化石のような人」ですよ。

今ある形だけの平和は、ロシアの侵攻を見るまでもなく一瞬にして崩れるものですから根本的な形づくりが必要です。
抑止力のために必要などというまやかしを言って拡散を続ける「核兵器」がなくならない限り私たちが「恒久平和」の実現を叫んでも絵にかいた餅のままです。
唯一の戦争被爆国日本。徳島県の片田舎に住む私たちは、特別に大きなことはできないまでも、平和な社会を作るための活動を地道にしっかりと進めていきましょう。
一人ではびくともしない大きな岩も、たくさんの力を合わせて押し続ければ、やがて必ず揺れ始めます。
徳島県内外の人たち、世界各国の平和の実現に取り組む人たちに思いをはせながら、時を合わせ、声を合わせ、力を合わせて活動を進めましょう。

第38回阿南市民平和祈念集会が無事終了した今、少しだけ休憩したら、また明日に向かって手を取り合いましょう。

 

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